バーコードによる在庫管理のやり方
バーコード在庫管理とは、すべての商品に固有のバーコードを割り当て、在庫の動きを そのバーコードを読み取って記録する方法です。導入は6ステップです。既存のバーコードがある商品を仕分け、 ない商品には独自のコードを作成し、ラベルを貼り、バーコードを商品カードに登録し、リーダーを選び、 入荷・販売・棚卸しの3か所で読み取ります。ほとんどの商品にはすでにバーコードがあり、 新たに作る必要があるのは通常ごく一部です。
バーコードは在庫管理の仕組みを作るものではなく、すでにある管理をミスなく速くするものです。 商品のコードも記録もなければ、バーコードを読み取る先もありません。記録の仕組みがまだなら、まず 倉庫の在庫管理のやり方ガイドにある5つのステップを 完了してください。このページでは、その仕組みのバーコード部分を説明します。
バーコードは何の役に立つ? 手入力とどう違う?
違いは速度ではなくミスの発生率です。手入力の商品コードでは、桁の抜け、隣のキーの押し間違い、 リストの行の取り違えが日常的に起こります。そのどれもが在庫を静かに狂わせ、差異が分かるのは 棚卸しの日になってからです。バーコードを読み取る場合は、こうしたミスは起こりません。2つ目のメリットは、記録がその場で 行われることです。1日の終わりにまとめて入力する倉庫では、日中の在庫数は誰にも分かりません。
どのバーコードを使う?
バーコードには3種類あり、それぞれ別のものです。
| 種類 | 入手元 | 通用する範囲 | 必要になる場面 |
|---|---|---|---|
| EAN-13(商品バーコード) | メーカー由来、パッケージに印字済み | 世界で固有 | 包装された商品を仕入れて販売する場合 — 作成する必要はありません |
| 自社の内部バーコード | 自分で作成し、自分で印刷 | 自社のシステム内のみ | バラ売り、バーコードなし、または自社製造の商品 |
| ケース(内箱)バーコード | メーカー由来、ケースに印字 | ケース=複数個 | ケース単位で仕入れて個数で販売する場合。別のバーコードとして追加します |
GS1 への加入と正規の EAN-13 が必要になるのは、自社商品を他の小売業者に 販売する場合だけです。自社の店舗や倉庫での管理のために作る内部バーコードで十分で、費用もかかりません。
6ステップで始めるバーコード在庫管理
1. 既存のバーコードがある商品を仕分ける
始める前に、商品を2つに分けましょう。工場から包装されて届く商品には、すでに EAN-13 バーコードが付いています(トルコ国内製造の商品は 868 で始まります)。これらは作成する必要がなく、読み取って登録するだけです。バラ売りの商品、自社製造の商品、パッケージにバーコードがない商品には、自分でバーコードを付与します。この仕分けを最初に済ませれば、作業の半分は終わったも同然です。多くの事業者では商品の大半が前者で、その場合の作業は読み取りだけです。
2. バーコードのない商品に独自のコードを作る
独自のバーコードを作るときのルールは1つだけです。コードは固有で、意味を持たせないこと。連番が最も安全です(1001、1002、1003)。コードに商品の特徴を埋め込まないでください。"KIRMIZI-M-01"(赤・M・01)のようなコードは、商品の色やサイズが変わった時点で嘘になります。こうした内部バーコードは店の外に出ないため、EAN 規格に従う必要はなく、自社のシステム内で重複しなければ十分です。コードの範囲は最初から広く取りましょう。3桁で始めると、999番目の商品で行き詰まります。
3. ラベルを印刷して商品に貼る
作成したコードが商品に物理的に付いていなければ、バーコード管理とは言えません。サーマルラベルプリンターが最も実用的ですが、少量なら A4 のラベルシートでも間に合います。ラベルは商品を開封するときに破れない面に貼り、湿気の多い場所では透明テープで上から覆ってください。同じ商品の各個体には同じラベルを付けます。シリアル番号のように個体ごとに変わるものは印刷しないでください。在庫管理が数えるのは商品であって、個体ではありません。
4. バーコードを商品カードに登録する — 1つの商品に複数のバーコードがあることも
各バーコードを対応する商品レコードに登録します。ここで最も見落とされがちなのが、同じ商品が複数のバーコードを持つことがあるという点です。仕入先が変わると同じ商品が別の EAN で届き、ケースのバーコードと単品のバーコードは別物で、旧在庫と新パッケージがしばらく並んで存在します。Ofisx の商品カードは複数バーコードに対応しており、2つ目、3つ目のバーコードを同じ商品に追加できます。この機能はPremium に含まれます。無料アカウントでは各商品を1つのバーコードで管理します。同じ商品に2枚目の商品カードを作ると在庫が2つに分かれてしまい、これがバーコード管理で最も多い在庫ミスの原因です。
5. リーダーを選ぶ:スマートフォンのカメラか USB リーダーか
方法は2つあり、取扱量に応じて選びます。スマートフォンアプリはカメラで読み取り、別の機器を買わずに倉庫内を歩きながら作業できるので、少量から中量の取り扱いに十分です。USB(または Bluetooth)バーコードリーダーはパソコンに接続し、読み取ったコードをキーボード入力のように送信します。Web 管理画面の読み取り欄はこの方式で動作し、リーダーがコードを入力して末尾に Enter を送ります。入荷が多い現場やレジでは、USB リーダーが明らかに速く、1秒に1商品のペースはこれでなければ維持できません。
6. 動きのたびに読み取る:入荷、販売、棚卸し
バーコードの効果は、導入した時ではなく、記録する瞬間に現れます。スキャンする場面は3つです。入荷時(届いた箱をスキャンして在庫を増やし、納品書(irsaliye:トルコの納品・出荷伝票)と照合する)、販売・出庫時(在庫が自動で減る)、そして棚卸時(棚の順に回って全商品をスキャンする)。棚卸でスキャンする利点は、手書きとの比較でスピードではなく正確さにあります。手入力の棚卸リストで生じる差異の多くは、商品が足りないからではなく、違う行に書き込んでしまうことが原因です。
スマートフォンのカメラ? USBスキャナー?
選ぶ基準はブランドや予算ではなく、1日に何回スキャンするかです。
| 項目 | スマートフォンのカメラ | USB/Bluetoothスキャナー |
|---|---|---|
| 追加の機器 | 不要 | スキャナーの購入が必要 |
| 速度 | 1商品あたり数秒 | 1商品あたり約1秒 |
| 使いやすい場面 | 倉庫内を歩きながら、棚の前で | 固定の場所:レジ、入荷デスク |
| 傷んだラベル | 読み取りにくいことがある | 比較的読み取りやすい |
| 向いている現場 | 少量〜中量、1人で回す倉庫 | 入荷が多い現場、レジ、棚卸チーム |
Ofisxではどちらも使えます。スマートフォンアプリはカメラでバーコードを読み取り、Webパネルのスキャン入力欄はUSB/Bluetoothスキャナーに対応しています。スキャナーはコードをキーボード入力のように送信し、最後にEnterを押すので、商品はすぐにリストで見つかります。小さな倉庫ならまずスマートフォンで始め、取扱量が増えたらスキャナーを追加する、という順序が一般的で、理にかなっています。
よくある4つの失敗
同じ商品に2枚目のカードを作ってしまう。仕入先が変わって別のEANで届いたときに新しい商品カードを作ると、在庫が2つに分かれ、どちらのカードも不正確になります。正しくは、2つ目のバーコードを同じカードに追加することです。コードに意味を埋め込む。「KIRMIZI-M-01」(赤・M・01)のようなコードは、商品の仕様が変わると実態と合わなくなります。連番を使いましょう。ラベルを包装の破れる部分に貼る。開封時に破れたラベルは、返品や棚卸のときに読み取れません。バーコードを導入したのに、どこかでスキャンを省く。入荷ではスキャンして出庫ではスキャンしない倉庫では、在庫は増える一方です。バーコードの効果は、3か所すべてでスキャンして初めて得られます。
バーコードは棚卸と最低在庫ラインをどう変えるか
バーコードの効果が最もはっきり出るのは2か所です。棚卸では:棚の順に回って全商品をスキャンするチームは、手書きのリストで起きがちな「違う行に書き込む」ミスをまったくしません。棚卸当日の準備は倉庫の棚卸のやり方ガイドで解説しています。最低在庫ラインでは:在庫がリアルタイムで正確なので、「まもなく品切れ」の通知が実際に切れる前に届きます。1日の終わりにまとめて入力する倉庫では、同じ通知がいつも1日遅れになります。しきい値の計算方法は最低在庫ライン(クリティカル在庫)とはガイドをご覧ください。
バーコードは商品を識別し、棚番号はその商品が見つかる場所と結びつけます。両者は代わりにはなりません。棚番号の付け方は倉庫の棚番号の付け方ガイドで、バーコードによる入出庫と棚卸画面の機能は機能ページで、倉庫でスマートフォンを使って作業する方法はモバイル版とWeb版でご確認いただけます。商品リストをExcelで管理している場合は、バーコード列も含めてインポートでき、エクスポートでもバーコードをそのまま取り出せます。
よくある質問
バーコードによる在庫管理のやり方
6つのステップで進めます。すでにバーコードのある商品を分け、ない商品には一意の社内コードを作り、ラベルを印刷して商品に貼り、バーコードを商品カードに入力し(1つの商品に複数のバーコードを登録できます)、スキャナーを選び(スマートフォンのカメラかUSBスキャナー)、入荷・販売・棚卸の3か所で例外なくスキャンします。セットアップ全体にかかる時間は、商品数に応じて数時間から数日です。
バーコードで在庫管理するには、バーコードスキャナーを買う必要がありますか?
いいえ。スマートフォンアプリが商品のバーコードをカメラで読み取るので、追加の機器は不要です。USBやBluetoothのスキャナーが必要になるのは、取扱量が増えたときだけです。入荷が多い現場やレジでは、スキャナーがコードをキーボード入力のように送信するため、1商品あたり約1秒のペースを保てます。
商品にバーコードがありません。どうすればいいですか?
自分でバーコードを作成してください。最も安全なのは連番(1001、1002…)です。コードは一意にし、商品の色やサイズなど変わりうる属性を含めないようにします。こうした社内バーコードは事業所の外に出ないため、EAN規格に合わせる必要はありません。ただし、商品を小売チェーンに卸す場合は話が別で、その場合はGS1から取得した正式なEAN-13が必要です。
1つの商品に複数のバーコードを持たせられますか?
可能で、実務ではよくあることです。仕入先が変わると同じ商品が別のEANで届く、ケースのバーコードと単品のバーコードが異なる、旧パッケージと新パッケージがしばらく併売される、といった場合です。Ofisxの商品カードは複数バーコードに対応しています。すべて同じ商品に追加してください。この機能はPremiumプランに含まれており、無料アカウントでは1商品につきバーコード1つで管理します(無料版でできること)。同じ商品に2枚目のカードを作ると、在庫が2つに分かれてしまいます。
EAN-13とは何ですか? 自分で作ったバーコードとの違いは?
EAN-13は、商品を世界中で一意に識別するための13桁の国際規格で、GS1への加入によって取得します。トルコで発行されるものは868から始まります。自分で作った社内バーコードは、自社のシステム内でのみ有効です。商品を自社の店舗・倉庫内だけで管理するなら社内バーコードで十分ですが、他の小売業者に販売するならEANが必要です。
バーコード対応の在庫管理ソフトに無料のものはありますか?
OfisxのWeb版では、無料アカウントを作成してすぐにバーコードで商品の管理を始められます。AndroidとiPhoneのアプリもダウンロードできます。インターネットが不安定な倉庫向けには、別途オフライン版もあります。機能の詳細は機能ページをご覧ください。
バーコードをスキャンすると在庫は自動で減りますか?
はい。それがバーコードの最大のメリットです。販売や出庫の処理で商品をスキャンすると、在庫はその場で更新され、1日の終わりにまとめて入力する必要はありません。同様に、入荷時にスキャンした商品は在庫を増やします。在庫が最低ラインまで下がったことを知らせる通知も、これらの記録がきっかけになります。しきい値の決め方は最低在庫ライン(クリティカル在庫)とはガイドで解説しています。
バーコードと棚番号は同じものですか?
いいえ、別々の問いに答えるものです。バーコードは「この商品は何か」に、棚番号は「この商品はどこにあるか」に答えます。整理された倉庫では両方を併用します。バーコードが商品を識別し、棚番号がそれを見つかる場所に結びつけます。棚番号の仕組みの作り方は倉庫の棚番号の付け方ガイドをご覧ください。
最終更新:2026-09-20
バーコード管理をアプリで
商品カードと複数バーコード、バーコードによる入出庫、棚卸画面。



