倉庫の棚番地はどう設定する?
棚番管理とは、倉庫内のすべての棚の区画に固有の名前を付け、その名前を棚に貼ると同時に商品の登録情報にも記録することです。最も一般的なのは3階層の方式 — 通路-棚-段 — で、A-03-2 のように表記し、A通路の3番目の棚の2段目と読みます。導入は、物理的な作業4つ(アルファベットの割り当て、番号付け、段の順序、ラベル貼り)と、記録の登録1つで構成されます。
棚番管理は倉庫を整然と見せるためではなく、商品を探す手間をなくすために行います。棚番のない倉庫では、商品の場所を知っているのはスタッフの記憶だけで、その人が休暇に入ると倉庫が回らなくなります。
棚番はどう読む?
3階層の棚番の各部分は、それぞれ1つの問いに答えます。
| 部分 | 示すもの | 例 | 付け方 |
|---|---|---|---|
| A | 通路(または壁) | A, B, C | 入口から見て左から右へアルファベット |
| 03 | 通路の何番目の棚か | 01, 02, 03 | 入口側から奥へ、2桁で |
| 2 | 棚の何段目(区画)か | 1, 2, 3 | 下から上へ |
5ステップで進める棚番管理
1. 通路にアルファベットを付ける
倉庫の入口から入って、左から右へ進みながら各通路にA、B、Cとアルファベットを付けます。文字は、通路の両端の壁か棚の端に、遠くからでも読める大きさで書きます。棚が1列しかない小さな倉庫では、通路の代わりに壁にアルファベットを付けても同じ役割を果たします(A壁、B壁)。文字を選ぶときは、倉庫内のエリア名を使わないでください。「冷蔵室」「文具」といった名前は、商品グループが変わると意味をなさなくなりますが、アルファベットは変わりません。
2. 棚に番号を付け、方向を固定する
各通路で、入口側から始めて棚に01、02、03と番号を付けます。番号は2桁で書いてください。3ではなく03です。1桁で書くと、リストを並べ替えたときに10が2の隣に来てしまい、棚卸リストが棚の順番どおりになりません。数える方向は一度決めたら(常に入口から奥へ)、すべての通路で同じ方向を守りましょう。通路ごとに方向を変えると、新しく入ったスタッフが最も多く犯すミスの原因になります。
3. 段を下から上へ数える
棚の段(区画)には、下から1、2、3と付けます。下から数える理由は実用的なものです。最下段はどの棚にもありますが、最上段はそうとは限りません。上から数え始めると、4段の棚の1と3段の棚の1で高さが異なってしまいます。この3つのステップを終えると、棚番は A-03-2 の形になります。A通路、3番目の棚、2段目です。
4. ラベルを貼る — 目の高さに、読める大きさで
棚番が棚に物理的に書かれていなければ、棚番管理をしていないのと同じです。ラベルは目線が自然に落ちる位置、段の縁に貼ってください。ほこりや湿気の多い倉庫では、透明テープで上から覆います。ラベルは大きく書きましょう。2メートル離れて読めないラベルでは、スタッフはやはり棚まで歩くことになります。バーコード付きのラベルを印刷できるなら、そうしてください。棚卸で棚番をスキャンするほうが、手書きより速く、ミスもありません。
5. 棚番を記録に書き込み、「1商品1棚番」のルールを守る
物理的な棚番も、記録上に対応するものがなければ、その棚を知っている人にしか役立ちません。棚番を商品の登録情報にも記入し、次のルールを設けてください。1商品、1棚番。同じ商品を2つの区画に分けて置かざるを得ない場合は、2つ目の棚番も記録に書きます。書かないと、棚卸で「見つからない」として不足扱いになった商品が、実際は2つ目の棚にあることになります。新しい商品を登録するときは、棚番も同じ日に付けてください。棚番なしで登録した商品は、数週間のうちに、倉庫の共通の「そのへんのどこか」エリアに紛れ込みます。
棚番の例:何階層必要?
階層の数は倉庫の規模によって変わります。ルールは、区別するのに十分な最小限の階層を使うことです。余分な階層は、商品を登録するたびに埋められない桁が増えることを意味します。
| 倉庫 | 棚番の形式 | 例 | 選ぶ場面 |
|---|---|---|---|
| 棚が1列の小さな倉庫・店の裏手 | 棚-段 | 03-2 | 通路がなく、棚が1面の壁にある |
| 通路が数本ある中規模倉庫 | 通路-棚-段 | A-03-2 | 最も一般的な使い方 |
| 1区画に複数のパレットを置く倉庫 | 通路-棚-段-パレット | A-03-2-01 | 同じ区画に異なる商品が混在する |
| 複数の倉庫を持つ事業 | 倉庫-通路-棚-段 | D2-A-03-2 | 同じ商品が別々の建物にある場合がある |
どの形式を選んでも、倉庫全体で同じものを使い、区切り文字(ハイフン、ピリオド、スペース)を変えないでください。半分がA-03-2、半分がA032と書かれている倉庫では、棚番を並べ替えられず、検索も機能しません。
固定棚番か、変動棚番か?
方式は2つあります。選択は倉庫の大きさよりも、記録の運用の徹底度で決まります。
| 項目 | 固定棚番 | 変動棚番 |
|---|---|---|
| 商品の置き場所 | 変わらず、覚えられる | 入荷した商品は空いている区画に置く |
| 棚スペースの使い方 | 空き区画が待機している | より効率的 |
| 記録の必要度 | 記録が遅れても商品は見つかる | すべての動きをその場で処理する必要がある |
| 新人スタッフ | リストがあればすぐに作業できる | システムがなければ作業できない |
| 向いている現場 | 小〜中規模の倉庫のほとんど | 商品の種類が多く、記録が滞らない倉庫 |
日中に記録が滞りがちな倉庫では、変動棚番を試さないでください。商品の場所を知る唯一の情報源はシステムであり、システムが不完全だと、商品は事実上行方不明になります。
どの商品をどの棚に置く?
棚番の体系ができたら、次は配置の問題です。ルールは3つで十分です。回転の速い商品は入口の近くに:一日で最も多く歩く距離を、これらの商品のために歩くことになります。よくピッキングする商品は腰の高さに:かがんだり脚立に上ったりすることが、ピッキング時間の大部分を占めます。重い商品は下の段に:安全面と作業速度の両方に関わります。
どの商品が速く回るかを、推測で決めないでください。測りましょう。それを示す指標が在庫回転率です。回転率の高い品目を入口側に置き、何か月も動いていない品目は奥の区画へ移します。棚の配置は、この測定に基づいて年に数回見直します。
よくある4つの失敗
棚番号を1桁で書く。A-3-2 の形式で書くと、並べ替えたときに10番目の棚が2番目の棚の隣に来て、棚卸リストが棚の順番どおりになりません。棚番を商品名に書く。「A4用紙(A-03-2)」のような商品名は、商品が別の棚に移ったときに、過去の記録まで誤って表示します。ラベルを一度貼ったら忘れてしまう。消えたり、剥がれたり、段ボールで隠れたりしたラベルは無視されます。棚卸の日は、ラベルの確認をリストの最初の項目にしてください。棚番のない「仮置き」エリアを残す。倉庫の一角に棚番なしで残したエリアは常設になり、棚卸差異の大部分がそこから出ます。
棚番を記録上でどう管理する?
Ofisx の商品カードには「棚」という専用の項目はありません。棚番は商品コードまたは商品カテゴリに書き込んで管理します。コードに書く方法には実用的な利点があります。商品一覧がコード順に並ぶと棚の順にも並ぶので、棚卸リストが自然に倉庫の巡回ルートになります。カテゴリに書く方法は、通路単位での絞り込みがしやすくなります。
バーコードによる入出庫、安全在庫(最低在庫)、棚卸の各画面の機能は機能ページで、倉庫でスマートフォンを使った作業についてはモバイル版とWeb版でご覧いただけます。記録の運用体制を整える前に棚番管理を始める場合は、まず倉庫の在庫管理のやり方ガイドにある5つのステップを済ませてください。登録のない商品にとって、棚番は何の意味も持ちません。配置が倉庫管理の4つのプロセスのひとつであること、そして他のプロセスとどうつながるかについては、倉庫管理とはのガイドで解説しています。
よくある質問
棚番管理とは?
倉庫内のすべての棚の区画に、固有で変わらない名前を付け、その名前を棚にラベルとして貼り、商品の登録情報にも表示することです。目的は、商品がどこにあるかを探さずに言えるようにすることです。棚番のない倉庫では商品を見つけるのはスタッフの記憶、棚番のある倉庫ではリストです。
棚番管理はどうやって行いますか?
3階層から始めましょう。通路にアルファベット(A)、棚に2桁の番号(03)、段に番号(2)を付けます。こうして A-03-2 の形の棚番ができます。棚番を棚にラベルとして貼り、商品の登録情報に記入します。倉庫が大きくなるにつれて階層を追加すればよく、最初から4〜5階層の体系を作ると、使われない複雑さを生むだけです。
棚番の例はどんな形がよい?
A-03-2(通路-棚-段)は、小〜中規模の倉庫で最も一般的です。棚が1列だけのごく小さな倉庫なら A-03(棚-段)で十分です。パレット単位で運用する大規模な倉庫では、A-03-2-01 のように4つ目の階層(区画内のパレット順)を加えます。どの形式でもルールは同じで、階層は常に同じ順序で、同じ区切り文字で書きます。
棚番には文字と数字のどちらを使うべき?
混同しないように、階層ごとに種類を変えます。通路は文字、棚と段は数字です。すべて数字にすると(03-03-2)、読むときにどの桁が何を表すのか区別がつきません。文字にはIとOを使わないでください。1や0と間違えやすいためです。
固定棚番か、変動棚番か?
小〜中規模の倉庫では、固定棚番(すべての商品に変わらない置き場所があること)がほぼ常に正しい選択です。スタッフが場所を覚えられ、棚卸が速くなり、新人もリストがあれば作業できます。変動棚番(入荷した商品を空いている区画に置き、その棚番を記録に書く方法)は棚スペースをより効率的に使えますが、すべての動きを例外なく即座にシステムへ入力することが必須になります。日中に記録が滞る倉庫で変動棚番を採ると、商品が完全に行方不明になります。
どの商品をどの棚に置くべき?
回転の速い商品は、入口と出荷エリアに最も近い、腰の高さの区画に置きます。回転の遅い商品は奥や高い位置の区画に置きます。重い商品は常に下の段に置きます。どの商品が速く回るかは、推測ではなく測定で判断してください。在庫回転率がまさにそれを示す指標です。
棚番管理は棚卸にどう影響しますか?
最も目に見える効果は棚卸にあります。棚卸リストを棚番順に並べれば、チームは倉庫を端から端まで一度回るだけで終えられます。棚番がないと、同じ棚を2回数えたり、別の棚がまったく数えられなかったりします。棚卸当日の準備については、倉庫の棚卸のやり方ガイドで解説しています。
Ofisx に棚番専用の項目はありますか?
商品カードに「棚」という専用の項目はありません。棚番は、商品コード(RAF-A032-… のような形)または商品カテゴリに書き込んで管理します。コードに書くと、商品一覧がコード順に並んだときに棚の順にも並びます。
最終更新: 2026-09-16
棚番を付けた商品をアプリで
商品カード、バーコードによる入出庫、棚卸画面。



